メンズ腕時計は遊べてなんぼ、いまこそ“個性派ガジェットウォッチ”に注目!


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カジュアルウオッチ界ではシンプルデザインがトレンドとなり、各社から様々なシンプル時計がリリースされている。そんないまの時代だからこそ、改めて注目してもらいたいのが、強い個性が魅力となったガジェットウオッチだ。

トレンドに左右されない独自路線だから面白い!
ここ数年、日本だけでなく世界的にシンプルデザインの時計がトレンドとなっており、マーケットを見渡せば、各社から発表されたシンプル時計であふれかえっている。
シンプルデザインの時計はファッションを邪魔せず身に着けやすいので選択肢が増えることは歓迎しているのだが、一方でシンプルゆえにデザインの似通ってしまう腕時計は少なくない。普段使いとするのであれば、シンプル時計ほど最適なものはないが、一方で〝遊べて、語れて、楽しめて、個性的”。そんなガジェットウオッチが欲しいと考える時計好きは多いのではなかろうか。
そこで今回は、機能を損なうことなく独自のデザインに転化させたモデルから、とにかく面白さを重視して作られたモデルまで、超個性派のガジェットウオッチをクローズアップ。イチオシのモデルをセレクトして、その魅力を紹介していこう。

 

》機能をデザインに転化した“ギミック系デザイン”
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腕時計といえば針を使った時間の表示方法が一般的だが、機械式のデジタル表示や、透明な回転ディスク式の文字盤にドットをデザインして時間を表示するモデルなど、ユニークな文字盤を採用したモデルもここ最近ラインナップを増やしている。そんな個性派時計のなかでも、異色の存在感を発揮しているのが、もともとは視覚に障害のある方のために開発されたイーワンの“ブラッドリー”だろう。
いままでも視覚に障害のある方のための時計はあったのだが、普通の3針時計のデザインをそのままに、風防を開けてインデックスと針を触るというものが一般的。機能だけでなくもっとデザインにもこだわった時計が欲しい、というユーザーの意見をもとに、時計球体のドットを使って時刻を示すこれまでにない時計が開発されたというわけだ。
分は文字盤上を60分で1周する球体の位置で確認し、時間はケース側面を周回する球体で表示。
目で見ることを前提にした従来の腕時計の世界に、触って時間を知る時計という新しいジャンルを提示した独創的で完成度の高いユニバーサルデザインに加え、パーツをスイスで製作することで、チープさを感じさせない上質な作りを実現している。

》Recommend Model 01
Eone(イーワン)
“ブラッドリーコンパスグラファイト”
視覚に障がいのある人でも時刻を確認できる腕時計を目指したイーワンの代表モデル。針の代わりに金属ボールを使用し、それを見たり触れたりすることで時刻を知ることができる。文字盤上にあるボールが分を示し、ケースサイドにあるボールが時間を示す。
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■ステンレススチールケース、ファブリック×レザーストラップ。ケース径40㎜。5気圧防水。クォーツ。3万7620円

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》時間表現の幅を広げる“回転ディスク系ウォッチ”
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針よりもスペースを要するが、従来の時計とはまったく異なる表現のアプローチを行えるのが回転ディスクを使用して時間を表示する腕時計だ。トリフォグリオのように、シンプルに時、分、秒のディスクを使って時間を評するするモデルのほか、グラデーションを施した透明なディスクを使って“時間の表現”にこだわった“ジーロ”など、バリエーションは実に様々あって楽しめる。

》Recommend Model 01
ZIIRO(ジーロ)
“マーキュリー”
ジーロはグラフィックデザインなどの分野で活躍したドイツ人デザイナー、ロバード・ダビ氏が2010年に立ち上げた新進気鋭のウオッチブランド。“時間を楽しむ”ことをコンセプトに掲げて独創的なウオッチコレクションを展開している。マーキュリーは針を使わずに、大小二つの渦をイメージしたグラデーションディスクにより、シンプルかつユニークな方法で時刻を表示するのが特徴だ。
外側の細い渦の先端が“分”を、内側の太い渦の先端が“時間”を表しており、それらの先端が時間を指し示す。このモデルはソリッドなブラックケースに、雪をイメージしたモノトーンのグラデーションディスクを組み合わせた日本限定の新作だ。
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■BLACK / SNOW。ステンレススチールケース&メッシュブレス。ケース径40 mm。日常生活防水。クォーツ。日本限定。2万3800円

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》Recommend Model 02
TRIFOGLIO(トリフォグリオ)
“ミリメトロ”
2017年に設立されたイタリア発の時計ブランド“トリフォグリオ”。“ミリメトロ”は、1970年代~80年代に機械式時計の世界で流行した“回転ディスク式”の時刻表示を採用している“トリフォグリオ”の代表コレクション。
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■Ref. ML0000SSV。ステンレススチールケース&ブレス。ケース径42mm。5気圧防水。自動巻き(Cal.Miyota 8215/MIYOTA社製)。6万4800円
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外周のディスクが時間、内側のディスクが分、中央のディスクが秒を表示。わずかに高さを変えて多層的にレイアウトされた造形に加え、メカニカルな動きがメカ好き男子の物欲を刺激する。

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》ガジェットウォッチの定番、“光りモノ”に注目
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1970年にハミルトンが発表した世界初のデジタルウオッチ、パルサーでは、LEDによって時刻を光らせて表示する方法が採られていた。後に、反射光を利用して時刻を常に表示できるLCDが登場したことで、デジタルウオッチが“発光している”という意識が薄まっていったのだが、その一方で“光る”時計は、根強いファンを持ち、現在も独自の進化を遂げている。

》Recommend Model 01
Nixie Watch(ニキシーウオッチ)
“ブラックメタル”
かつて様々な装置の数字表示器として使用されたニキシー管を時刻表示に用いたユニークウオッチ。LEDやLCDといったデジタル表示とはまた違ったレトロフューチャーな雰囲気が味わえる。なおニキシー管自体が1990年代には生産が終了しているため在庫の確保が困難で、希少性も高い。ニキシー管のサイズがもともと大きいため、腕時計サイズで搭載できるのは2本が限界。そのため時と分が別々に表示される。また下部にブルーLEDをセットし、ライトアップしている。
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■ステンレススチールケース&ブレス。ケースサイズ45×55㎜。非防水。クォーツ。4万8600円

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