温度で色が変化する!? イタリアから上陸したカメレオンみたいな腕時計/編集部:船平の時計レビュー


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編集部のカジュアルウオッチ担当:船平が、実機を見て“コレは欲しい!”と思ったモデルを本音でレビュー。今回は、日本で本格展開を始めた注目の部アンド、“KAMAWATCH(カーマウォッチ)”をお届けしよう。

KAMAWATCH
カーマウォッチ

もともとは時間を表示する道具だった腕時計だが、現在は時間を知る道具としての役割に加え、ファッションアイテムとして腕時計を着用する人の方が多いのではないだろうか。

そんなユーザーのニーズもあってか、ここ最近は工具なしで簡単にベルトを付け換えてアレンジを楽しむことができる腕時計が増えているのだが、時計の見た目をアレンジするという点に注目して、さらに大胆なアプローチを実現しているのが、色が変化する腕時計だ。
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文字盤の色が変わる時計というのは、これまでにも発売されているのだが、今回レビューする“KAMAWATCH(カーマウォッチ)”で変化するのは、ケース、ブレスレットなど、外装部分。遊び時計として思わず1本欲しくなる、ユニークな時計に仕上げられている。

》デザインの印象は?
“KAMAWATCH(カーマウォッチ)”は、イタリア人デザイナーのラファエレ ぺトルツェッリが、同じくイタリア出身で、現在はアメリカのマイアミを拠点に活動する実業家ラファエレ カポフェッロと立ち上げた新進ファッションウオッチブランド。
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1980年代に流行した色が変わる車のおもちゃから着想を得た、ユニークなアイディアを腕時計として実現しており“Thermic Technology”と呼ばれる特殊なコーティングを外装に施すことで、気温、体温、太陽光などの熱を感じて時計の色合いが変化するのが最大の特徴だ。
このモデルの場合は時計の表面が摂氏31°を超えるとオリジナルカラーのブラックからオリーブに変色が始まり、また摂氏31°を下回るとオリジナルの色に戻る。
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時計本体は、時計好きならば知らない人がいないであろう1970年代に登場したラグジュアリースポーツウオッチからインスパイアされており、八角形のベゼル、ケースとブレスレットを一体型にしたフォルムなど、アイコニックなスタイリングを大胆にカジュアルダウンしたデザインに思わずニヤリとさせられる。

》時計の装着感は?
サイズは40mmで厚さが約10mm(筆者が計測)。
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ベゼルと裏ブタは金属製だが、ケースはポリカーボネートがベースになっており、“Thermic Technology”をコーティングしているので一見重厚だが、見た目とは裏腹な軽さと快適な着け心地を備えている。

》ベルトの作りもチェック!
ケースと同じく、ポリカーボネートをベースにして、表面に“Thermic Technology”をコーティングしたコマを採用。
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ケース一体型の設計になっており、両開きのバックルに向けて徐々にシェイプされたデザインにより、すっきりとした見た目と、良好な装着感を備えている。

【総評】
温度で時計の色合いが変化するという斬新なアイディアで、ラグジュアリースポーツの定番デザインを大胆にカジュアルダウン。
オリジナルカラーであるブラックからオリーブへと色合いが変化するのだが、ブレスレットの場所によっても温度差があるため、微妙に色合いに変化が生じてグラデーションが生まれるのも面白い。
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1万円台という手頃な価格も相まって、遊び時計として思わず1本欲しくなる時計に仕上げられている。

》編集部のオススメモデル
KAMAWATCH(カーマウォッチ)
ヴィンテージ
1980年代の色が変わる車のおもちゃから着想を得た、温度で時計の色合いが変化するユニークなファッションウオッチ。オリジナルカラーのブラック、変化後のオリーブに加え、温度差で生じる色ムラや、微妙なグラデーションも魅力的だ。
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■ポリカーボネート(40mm径)。5気圧防水。クォーツ。1万8000円(税抜き)

文◎船平卓馬(編集部)

【問い合わせ先】
スピラーレ
TEL.03-5468-8548

》カーマウォッチ公式サイト
https://kwatch.jp/

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