盛岡セイコー工業の観音堂和司氏が黄綬褒章を受賞


観音堂和司氏による代表作(Cal.6S99スケルトンモデル)パワーリザーブ、30分計、12時間計の表示もあり、組み立て調整には高度な技術が必要とされる

セイコーインスツル株式会社の100%子会社である盛岡セイコー工業株式会社社員で、機械式腕時計の組み立て、修理、技術指導を行う観音堂和司氏が、平成24年度春の「黄綬褒章」を受賞することとなりました。同章は長い間職務に励み、国民の模範になると認められた人に与えられる褒章です。

 

【観音堂和司 略歴】 1952年生まれ。59歳。 1971年/盛岡セイコー工業株式会社に時計組立工として入社。1997年/零石高級時計工房に配属。2006年/技能育成塾に配属

 

 

 

観音堂氏は1971年に盛岡セイコー工業に入社して以来、腕時計組み立てに関する高い知識と技能を習得してきました。特にセイコーの「クレドール」や「グランドセイコー」などの高級機械式腕時計やクロノグラフの組み立て調整で高度な技術を有し、業界の第一人者として国産機械式腕時計の普及に貢献しています。
また、機械式腕時計の組み立て・調整技能の普及と伝承のため、国家検定制度の「時計修理技能検定」や「いわて機械時計士技能評価」などで主席検定員を務めるとともに、社内でも後進技能者への育成・指導へも尽力し、これらの功績が認められ、平成21年度の「現代の名工」も受章しています。

盛岡セイコー工業株式会社は、熟練技能師による世界最高水準の品質と精度を誇る高級機械式腕時計と最先端の製造ラインによるクオーツ式腕時計用ムーブメントを製造しており、SIIグループの腕時計生産拠点として数多くの製品を提供しています。

―本人コメント―
『1970年に盛岡セイコー工業が設立し、第一期生として入社しました。今年で60歳を迎えようとしている人生の大きな節目に、このような身に余る栄誉を賜り非常に光栄です。今日に至るまで、時計づくりに携わり恵まれた環境のもと、ご指導とご支援をいただきました上司・同僚をはじめ、お世話になった沢山の皆様方に心より感謝申し上げます。これまで自分を支えてくださった多くの皆様のお力添えを心にとめ、今後ともこの栄誉に恥じることなく精進して参ります。』

お問い合わせ:盛岡セイコー工業株式会社 技能育成塾 ☎019-692-3511
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