Zodiac-往年の名作を復活させた新生ゾディアックの実力を探る


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ダイバーズウオッチ黎明期に人気を博したスーパーシーウルフをはじめ、1960年代から70年代にかけて独創的なモデルを数多く生み出した歴史を持つ実力派ブランド、ゾディアック。2014年以降、過去の名作をベースにしたヘリテージコレクションを拡充し、本格時計ブランドとして復活を果たした同社の最新モデルを紹介する。

歴史的モデルの佇まいを再現しつつ品質を向上

ゾディアックは1882年にスイス、ジュウ渓谷のル・ロックルに創業者であるアリスト・カラムが創設した時計工房を原点に持つ老舗ブランドのひとつ。
ブランド創設当初は懐中時計を製作していたが、1920年代に入り腕時計の製作をスタートさせ、49年にパワーリザーブインジケーターを備えたオートグラフィック、53年には、当時としては画期的な20気圧防水を備えたスーパーシーウルフを発表。
高度なスペックを備えつつ、手に入れやすい価格を実現したスーパーシーウルフは、それまでプロ仕様の特殊な時計であったダイバーズウオッチの存在を、一般ユーザーに広める大きな役割を果たした。

実用時計として最高水準を目指し自社製ムーヴメントの開発を実現

その後、同社は紆余曲折を経て本格機械式時計の製造を一時休止することになるのだが、2014年に見事復活。
新生ゾディアックでは、新たにスイスのビエンヌに製造拠点を設立したほか、機械に関してもムーヴメントメーカー、STP社をグループ内に保有することで、自社ムーヴメントの開発、製造を実現。主要な機械式モデルに搭載し、確かな品質と抜群のコストパフォーマンスを両立している。
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上はスーパーシーウルフ 53にも搭載されているCal.STP1-11。ETA社のCal.2824-2と比較してもパワーリザーブが約6時間長い44時間、精度も1日にプラス0秒からプラス15秒の高精度に調整。香箱の構造とゼンマイに独自技術を採用し、安定性も追求している。

熱狂的なファンが多いブランドのため、復刻にあたってはユーザーの意見を取り入れつつ、実物を参考にしながら時計を開発しており、安易なアレンジを加えることなくオリジナルのテイストを濃厚に継承し、しかも加工技術の進歩によりディテールの品質を向上させることに成功。往年のゾディアックファンをはじめ、時計愛好家からも高い評価を獲得しているのだ。

ここでは新生ゾディアックのファーストコレクションである代表作“スーパーシーウルフ53”と今年のバーゼルワールドで発表された最新モデル“グランドラリー”をクローズアップして、その魅力を紹介していこう。

》注目モデル-其の1
Zodiac(ゾディアック)
スーパーシーウルフ 53
1953年製の傑作ダイバーズ“ゾディアック シーウルフ”を現代風に復刻した新生ゾディアックの基幹コレクション。
サイズが39mmにボリュームアップされ、ベゼル、ラグ、ブレスレットなども質感が高められているが、緻密にバランスを整えることでオリジナルモデルの雰囲気が見事に再現されている。
アイコニックなインデックス、針には当時の質感を再現した緑の夜光塗料を施すなど、細部にも丁寧な作り込みが徹底されている。
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■Ref.ZO9201。SS(39mm径)。200m防水。自動巻き(自社製Cal.STP1-11)。18万3600円
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バックルもオリジナルモデルの設計を忠実に再現。独自のエクステンション構造を備えており、ウエットスーツの上からでも装着しやすい。
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オリジナルのゾディアック シーウルフは約36mmのサイズだが、スーパーシーウルフ53では現代のニーズに合わせて39mmにブラッシュアップ。現代の本格ダイバーズとしてはやや小振りなサイズ感がレトロな雰囲気を醸し出す。ジャストなサイズ感も魅力的だ。

》Variation
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台形のアップライトインデックスが特徴の派生モデル。K1強化ガラスをはめ込んで堅牢性と美観にこだわった逆回転防止ベゼルなどアイコニックなデザインが魅力的だ。
■ZO9250。SS(39mm径)。200m防水。自動巻き(自社製Cal.STP1-11)。18万3600円

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1953年に登場した20気圧防水の本格ダイバーズウオッチ。ロングセラーを誇り、数々のバリエーションが製造された。このモデルは当時、米海軍にも愛用者が多かった12・6・9時に三角形の夜光インデックスを配した初期仕様。オリジナルはコレクターモデルとして人気も高い。

 

》注目モデル-其の2
Zodiac(ゾディアック)
グランドラリー
今年のバーゼルワールドで発表された新作モデルのひとつ。モータースポーツが隆盛を誇った1970年代に製作されたレーシングクロノグラフをモチーフにしており、新しい時計のデザインを模索していた70年代に流行した楕円形のケースを再現。当時にしては斬新なオレンジを採用したクロノグラフ針、ツーカウンター、楕円形ケースと、オリジナルモデルのレトロな雰囲気が忠実に再現されている。
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■Ref.ZO09600。SS(41.5mm径)。10気圧防水。クォーツ。7万200円
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ケースは現代的な造形にブラッシュアップ。ベゼルは鏡面、ケースはヘアラインで仕上げ、ケースのフロント、サイドでヘアラインを入れる方向を変えることで、シャープな印象を高めている。リューズ、プッシュボタンの下に凹みを設け操作性が高められている
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ケースは41.5mm。タキメータースケールを文字盤外周にレイアウトしたことで視認性も強化された。クォーツの場合、インダイアルが中央に寄り気味になることが多いが、このモデルはしっかりとオリジナルと同じバランスを再現しているのが素晴らしい

》Variation
ZO-4
ZO9605。7万200円
ZO-5
ZO9601。8万1000円
ZO-6
ZO9600。8万1000円

》Back to ORIGN-オリジナルモデルをチェック
ZO-3c
グランドラリーのモチーフとなった1970年代のクロノグラフ。速度を計測するタキメータースケールを文字盤外周に変更するなど新作では若干のアレンジが加えられているが、インダイアルの配置バランスやケースのフォルムなど、当時の雰囲気がしっかりと再現されていることがわかる。

【問い合わせ先】
フォッシルジャパン(☎︎03-5992-4611)
【<ゾディアック>の公式サイト】へ

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